玉川温泉には、微量の放射線が出ています。
放射線を放出しているという「北投石」は、ラジウムなどの放射性元素を含む温泉水の成分が長い間に層を成して石化したものだそうです。
ラジウムとは、放射線を放出している鉱物の一種で、自然界に存在するものです。いくつかの温泉地ではラジウムが検知されており、「ラジウム温泉」として人気をよんでいます。
たとえば、鳥取県の三朝温泉もそのひとつです。三朝温泉の周辺は、ラジウム温泉の影響で自然放射線の量が高いのですが、ガンによる死亡率が全国平均より低いのだそうです。
では、どうしてラジウム温泉は人体に好影響を与えるのでしょうか?その秘密は、ラジウムから発生する微量の放射線にあります。
この放射線の効果は、さかのぼること約30年前に、ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー生化学教授によりすすめられた研究で発見されました。
研究によると、低線量の放射線によってリンパ球が活性化し、免疫機能が向上するという結果が得られたのです。そして、免疫機能の向上に伴い、病気への抵抗力が強まったり、がんを排除したりする可能性が見出されたのです。
通常は人体に有害だと考えられる放射線が、低線量であれば逆によい効果をもたらすというこの不思議な効果を、トーマス教授は「ホルミシス効果」と名付けたそうです。
ラジウム温泉は、このホルミシス効果で注目を浴びているのですが、玉川温泉はラジウム温泉と認定される数値には達していないのだそうです。
ではなぜこれほどまでに人気があるのでしょうか?
それは、温泉周辺から多数採掘される天然記念物の鉱石「北投石」にあるようです。この「北投石」は、多くのラジウムを放つことで非常に価値のあるものとされているのです。
いわゆるラジウム温泉ではないものの、「北投石」のある玉川温泉にはラジウム温泉以上の効果が期待できるというわけです。