玉川温泉を調べていくうちに、私はすっかりこの温泉の持つ効果に魅せられてしまいました。
そこで、玉川温泉の歴史を調べてみることにしました。
そもそも玉川温泉は、人間ではなく鹿がその傷を癒していた……という伝説があり、「鹿の湯」と呼ばれていた時期もあるそうです。
そんな自然の温泉が人間に発見されたのが、1680年です。
地元のマタギが見つけたこの健康効果が高い温泉は、1885年に湯治場として開かれるまで、地元のマタギと採掘所の工夫しか利用していなかったそうです。
それというのも、玉川温泉がブナの原生林に囲まれた山奥に存在するからです。
しかし、昭和の初めごろにはその効果が全国に知れ渡り、難病に苦しむ人々が近くの小屋で寄りあって湯治に専念したそうです。
そんな玉川温泉が本格的に開かれたのは、1951年のことです。
長年皮膚病に苦しんでいた地元の関直右衛門が、その効果の高さに感動し、自分のように病気に苦しむ人のため湯治場を開くことを決意したのが始まりです。
彼はまず、国道と角館―花路線のバスを開通させ、宿泊所を建設しました。
非常に不便だった交通面・宿泊面が改善されたことにより、より多くの人々が玉川温泉で湯治を行なうことができるようになったのです。
1934年に「鹿湯」という名称が、「玉川温泉」へと改められ、
その後1959年には、厚生省(当時)により国民保養温泉地に指定されました。
今でも交通の便がそれほどよいわけではないのでずか、それでも病気を癒そうとやってくる人々は後を絶たず、玉川温泉は本格的な湯治ができることで、予約困難なほどの人気を保っています。
その来訪者数は、なんと年間25万人といわれています。
現代医療でも完治できない病を、鹿が発見した昔ながらの温泉が癒す……
その歴史の不思議さも、玉川温泉の持つ魅力の一つなのかもしれませんね。